採用のオンライン化が進み、現在はリモートで面接を行う企業が増えています。これによりどのような変化が起きたのか、どのような対応が必要なのか、多数のオンライン面接の経験から考えてみました。

面接の負担の減少、時間の短縮化

コロナ禍以前、面接には1人1時間ほどの時間を設定していたのではないでしょうか。以前私が大手企業で面接を行っていたときはそのくらいの時間が当たり前でした。少なくとも30分以上面接には時間をかけていました。

最初に何を話すか、どのように進めるかなど、面接官はコンテンツを考える必要があり労力も大きかったです。仮に15分で終わらせてしまうと、どこかしら居心地の悪さを感じたのではないでしょうか。

その理由はおそらく、応募者の方に時間を確保してもらい、オフィスまで足を運ぶというコストをかけてもらっていたからです。また、面接場所の確保といった事務作業も必要でした。しかしオンライン面接では応募者と会社双方の負担が減り、より効率的に面接を実施できます。

これにより無駄がなくなると同時に、スピード対応を要求されるようになりました。当社では応募から1週間以内の面接実施を目標としており、早ければ応募翌日、おおむね3日以内には面接をしています。

スピーディーな返信と早期の日程調整

スピーディに面接を実施するためには、2つのポイントが重要となります。1つ目が、応募者に対する「即レス」です。オンライン採用ツールで得られる応募者の個人情報は、それほど多くありません。応募者は自分のスキルや経歴をアピールするというよりも、「求人に興味・関心がある」とシグナルを送る意味合いが強いです。

当社では応募者に対して「もう少し詳細な履歴が知りたい」と思ったら、アンケートフォームを送っています。ここには私たちが聞きたい質問をまとめており、例えばエンジニアであれば言語に関することや、開発経験などを回答してもらいます。

回答内容を見て、お会いしたい方と面接します。日程調整では、こちらが候補日を設定するのではなく、相手にその週空いてる時間を質問し、そこからできるだけ早い日時を打診するという流れです。

面接ではなく対等なミーティング

ポイントの2つ目が、面接ではなくミーティングと捉えることです。当社では面接という表現を使わず、ミーティングと呼んでいます。こちらが一方的に選ぶのではなく、応募者と私たちがお互いに選び合う対等な立場であると考えているためです。

特に一次面接は「カジュアルなミーティング」という位置づけで、長くても15分程度に収めます。ここではアンケートの内容を深堀りしたり、コミュニケーション能力の有無をチェックしたりします。

この15分のミーティングで判断するのではなく、何度か短いミーティングを重ねることで人となりを理解することが大切です。このようにコミュニケーション頻度を増やすことで、最終的な合否を判断します。

スピードとコミュニケーション頻度を重視

当社のオンライン面接では、「応募者に即レスして、先方に合わせた日程を設定する」「長い面接を1回だけ実施するのではなく、15分ほどのミーティングを繰り返す」という2つを大切にしています。これにより、応募者に負担をかけないスピーディーな採用プロセスが実現できると考えています。

今後も、応募者の方にとってより良い面接体験ができるような工夫を実施していきます。新しい発見や成果がありましたら、ここでまた共有していきます!

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