採用面接において、どのような基準で応募者を見極めていらっしゃいますか?華々しい経歴があるかどうか、難関資格を取っているかどうかなど、判断基準は様々です。しかしいわゆるスペック以外にも、重要な基準があります。今回は、Googleでの採用面接でも取り入れられているエアポートテストという考え方と、採用面接における違和感についてご紹介します。

Googleの採用面接で取り入れられているエアポートテスト

Googleで活用されている人材採用方式として、「エアポートテスト」というものがあります。これは、面接官が「もしトラブルにより自分とこの人が空港に閉じ込められ、一晩過ごすことになっても耐えられるだろうか」と考えるというものです。

そこでもし、翌日の朝まで一緒にいられそうであれば採用するというコンセプトになっています。私たちもエアポートテストのように、自分たちのカルチャーとフィットし違和感なく一緒にいられるかどうかを大切にしています。

オンライン化で増すカルチャーフィットの重要性

なぜカルチャーフィットが大切なのか、その背景にはリモートワークがあります。当社ではコミュニケーションチャネルがオンラインに限定されているため、会社側と従業員側の両方にとって、価値観が合うかどうかが非常に大切です。

コミュニケーションをとること自体とてもコストがかかりますが、そこでお互いのスタイルや考え方がやり方がフィットしていれば、お互いに気持ちよく働けます。これにより、パフォーマンスが向上し成果につながるでしょう。

しかしお互いのやり方に違和感があると、非常に大きなストレスがかかり、より大きなコストがかかってしまいます。ここでいうコストとは、単にコミュニケーションの頻度を高めなくてはならないということではありません。お互い必要以上に気を遣うため、メンタル面でも負担が大きいということです。

面接は入社前の1on1

相手が当社のカルチャーにフィットするか、最初に判断できるのが採用面接です。これはいわば、入社前に行う1on1のようなものだと捉えています。

面接でスムーズにコミュニケーションができるかどうかは、入社後にお互い気持ちよく1on1ができるかに直結します。これは結果的に、業務をストレスなく進行できるかにつながっているのではないでしょうか。

面接時の違和感は、見逃さない

こうした考え方をもとに、採用面接では応募者のスペックやスキルだけでなく、「違和感」を重要な判断基準にしています。会話をしていて「ちょっと違うんじゃないかな」と感じた時には、どんなに優秀な人材だとしてもお互いのために採用を見送るルールです。

この違和感の話が、冒頭で紹介したエアポートテストにつながります。500名以上の応募をいただいて面接をし、日ごろからたくさんのメンバーとオンラインで働く中で、こういった数値化できない直感的な基準が大切なのではないかと感じています。

私たち採用側だけでなく、応募者の方双方にとって、フィットした採用を行うために、今後もいろいろな施策や方法を取り入れていっています。実施してよかった施策は、今後もこちらで共有・シェアしていきます。

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