今、自社で、面接のプロセスの見直しをおこなっています。2年くらいオンライン完結で面接を行っていますが、プロセスを見直して、よりスムーズにオンライン面接を行うための見直しです。その整理のためにも、オンライン面接のプロセスを整理してみたので、共有します。

「事前準備」「オープニング」「コミュニケーション」「ネクストステップ」という、4つのステップにわけて解説します。

事前準備

ステップ1は、面接を始める前の準備についてです。面接中、周囲に人がいたり騒音がうるさかったりすると集中できませんし、相手に対しても悪印象を残してしまいます。そのため、適切な場所選びが重要だと思っています。

最近増えているのが、コワーキングキングスペースの利用です。これは一人で作業をする分には問題ないのですが、採用面接のときに使うと個人情報が流出してしまうことになるため、避けましょう。自宅や会議室など、周囲に人がいない静かな場所で面接に臨んでください。

私もこワーキングスペースで仕事をすることがありますが、オープンスペースで面接をしてる人を見ると「個人情報とか大丈夫かな?」と余計な心配をしてしまうことがあります。

オープニング

ステップ2は、面接をどうスタートするかについてです。オフラインで面接をしていたころも、アイスブレイクの大切さは注目されていました。画面越しのコミュニケーションはより難易度が高いため、オンライン面接において最初にどんな会話をするかはオフライン以上に非常に重要です。

また、応募者は「面接をされる」という思いから緊張していることが多いので、いきなり面接を始めるのは適切ではありません。

私たちは、「今回は、◯◯を目的とした◯◯分くらいのカジュアルなミーティングです。◯◯さんも、リラックスして気軽にお話しください」と伝えています。

面接ではなくミーティングと呼び、「気軽に」と言うことで、一定のリラックス効果があると感じます。

コミュケーション

ステップ3は、コミュニケーションのとり方についてです。

私は面接で、相手の話を聞くことに注力しています。こちらが一方的に話すのではなく、こちらが質問を投げかけて相手が話すというリズムが大切です。

そもそも、応募している時点で私たちの会社や事業についてはある程度の理解をしているため、自社のPRから始める必要はありません。

まずは質問を通じて「相手が自社のどこに興味を持っているのか」「どんなことを仕事に求めているのか」などを探り、それに応じて話す内容を変えています。また、相手にたくさん話してもらった方が「この人はオンラインでどんなコミニケーションを取るのか」もわかります。

ネクストステップに向けて

最後に、今後の流れについてです。

面接の最後に、選考がどのように進むかを伝えます。当社の場合、複数の面接官に判断してもらうことが重要だと考えているため、何度か面接を行う旨を話します。また、次のステップに進んでもらう場合は、その場で次回面接の調整も行います。

すぐに日程を決めるのは、オンライン採用においてはスピード感が重要なためです。オンライン面接で良い印象を与えられる方は人気が出やすく、他の企業にとられてしまうかもしれません。それを避けるため、その場でネクストステップを決定します。

より良いオンライン面接を

オンライン面接は時間と場所の制限がなく、非常に効率的な方法です。一方、ニュアンスが伝わりにくかったり、相手の感情が読みにくかったりというデメリットもあります。こうしたデメリットを避けるためにも、今回ご紹介した4つのステップも参考になる点があったらと嬉しいです。

私も、プロセスは適宜見直しを行い、よりよい採用プロセスを作り上げていきたいと思っています。

0 Shares:
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

You May Also Like
Read More

オンライン業務での2つのルール

シックスワンでは、すべての業務をオンラインで行っています。コロナがそのきっかけでしたので、気がつけば、もう2年くらいオンライン完結の業務を行なっていることになりました。 オンライン化を始めた当初は、慣れない事もあり、なかなか大変だったのですが(そもそもコロナの影響でストレス値が高かったということもありましたし)、今では、オンライン完結の業務でもそれほどストレスなく、業務を行えるようになりました。
Read More

採用ミスマッチとエアポートテスト

採用面接において、どのような基準で応募者を見極めていらっしゃいますか?華々しい経歴があるかどうか、難関資格を取っているかどうかなど、判断基準は様々です。しかしいわゆるスペック以外にも、重要な基準があります。今回は、Googleでの採用面接でも取り入れられているエアポートテストという考え方と、採用面接における違和感についてご紹介します。
Read More

エンゲージとAirワークの併用

今、採用を進めるために有効な求人サイトとして、「エンゲージ」と「Airワーク」があげられます。インディードはもちろんなのですが、この2つのサイトを利用すればインディードへの掲載ができるので、まず利用するのはこの2サイトだと思います。
Read More

まず、困っていることから(1/2)

仕事をしてる中で、これ面白いな!と思う事いろいろあるのですが、今日はそんな事について話していけたらと思っています。 例えば、「解決策ではなく、課題を教えて」という福田の意見です。当社シックスワンにはいくつかルールがあるのですが、まあ、これはルールというよりも、福田がよくいう台詞かもしれません。
Read More

ペアプロは一粒で3度美味しい?!リモートでも業務をスムーズに進める秘訣

当社では、100%オンラインでの業務を行っています。スタッフは通勤することなく、世界各地から業務に参加できます。会社としても、オフィスが必要ありません。一方で、コミュニケーションが難しい、相手のコンディションがわかりづらいといった課題もあります。