かつて「仕事をする」といえば、決められた場所に決められた時間通りにいくことが当たり前でした。しかしリモートワークとフレックス制度が広まった昨今、より自由な働き方が実現できます。この2つを活用し、働く方一人ひとりに合わせた稼働ができる体制を整えた職場は、従業員満足度だけでなく採用力も向上します。それはなぜか、ポイントにしぼって解説します。
採用力アップの理由
リモートワークとフレックスを導入した企業では、採用力がアップします。それは、以下の2つがポイントだと考えています。
1.オフィスから離れたエリアの方も採用できる
これまでは「通勤に1時間以上かかるエリアに住んでいる方は採用できない」といった制約がありました。しかしリモートワークを導入していれば、オフィスに出勤せずとも仕事をしてもらうことができます。
これにより、東京にオフィスを持つ企業が地方の方を採用したり、海外在住の方と一緒に働くといったやり方も可能です。人材採用の際、「どこに住んでいるか」ではなく「どんなスキルを持っているか」「社風と合うか」など、より本質的な条件で選考できるようになります。
2.まとまった稼働時間がとれない方も採用できる
当社には多くの大学生インターンが在籍しています。彼らは本職である研究をしながら、その合間に仕事をしてくれています。つまり、一日の多くの時間を研究に費やしているのです。実験や論文執筆など自分の裁量でスケジュールを組めるものもありますが、授業への出席などあらかじめ決められているものもあります。
そのため、まとまった時間を確保できるとは限りません。しかしフレックスを導入しているため、研究の合間に仕事ができます。また、リモートワークを導入しているのでわざわざ出勤の必要がないという点も、こうした働き方をサポートしています。
採用後のメリット
リモートワークとフレックスの導入は上記のように、企業側にとって採用力をアップさせる重要なポイントです。しかしそれだけではなく、採用後に得られるメリットもあります。それが、生産性の強化です。
生産性が強化される1つ目の理由は、出勤が不要なことです。たとえばオフィスから片道1時間かかる従業員が出勤する場合、合計2時間が通勤時間にとられてしまいます。1日に稼働できる時間が6時間の従業員は、実質4時間しか仕事ができません。しかし自宅から稼働できれば、6時間フルに活用できます。
生産性が強化される2つ目の理由は、短時間で稼働する方が増えて集中力が上がることです。毎日必ず8時間稼働できると決まっているより「今日は6時間、明日は3時間だけ」と制限があった方が、短い時間でやるべきことを終わらせなくてはという気持ちが高まります。
リモートワーク&フレックスで採用力アップを
当社は基本的に、全員がリモートワークで働いています。また、限られた時間しか稼働できない大学生も多いです。こういった状況でも、人材募集をかけると多くの方に応募をいただけます。これはリモートワークとフレックスという制度は企業側だけでなく、従業員側にも複数のメリットがあるためです。
もちろん、コミュニケーションの難しいことや孤独感を持ちやすいこと、マネジメントがしにくくなることなど、デメリットもあります。しかし工夫を重ねてこういったポイントをクリアすることで、問題なくリモートワークとフレックスを活用することは可能です。こういった働き方が実現できる職場は求職者にとって魅力的で、自社の採用力アップにつながります。