当社では週に一度、社員に対してヘルスチェックを行っています。リモートワークが広がった今、社員がモチベーション高く働くためにこうした定期的な確認は非常に効果的です。そこで今回は、ヘルスチェックの有効性についてご紹介します。
リモートワークで見えなくなった社員の変化
社員が毎日オフィスに通勤していたころは、ちょっとした表情の違いや元気のなさに気づくことがありました。直接顔を合わせていれば、いつもより声が小さい、笑顔がないといった細かい点もわかるものです。
しかしリモートワークが始まりオンラインでのコミュニケーションがメインとなった今、社員の顔を見る機会も減り、以前であれば察知できた変化に気づかなくなっています。また、「仕事ぶりは変わらないけど、つまらなさそうにしている」「ビデオ会議で表情が暗く見える」など気づいても、雑談がしにくいため声かけもできずにいるという方も多いのではないでしょうか。
当社でも、コロナ禍に突入してからしばらくはそういった状況が続いていました。それを打破したのが、週に一度のヘルスチェックです。
週に一度のヘルスチェックで社員の状態を確認
現在当社では毎週金曜日、社員が自分の業務とチームコミュニケーションについてアンケートに回答しています。そこでは日々の仕事やチームのコミュニケーションに関する質問があり、それぞれ5段階で評価します。それに加えて、チームや会社に対してコミュニケーションの改善やモチベーションアップなどに関するアイディアがあれば、その内容も提案します。
一人ひとりの心の状態を定期的に確認することで、「この一か月でスコアが低くなっている」「急にメンタルヘルスが悪化している」といったことにすぐ気づくことが可能です。もしスコアが下がった社員がいれば、1on1の際に確認したり、緊急でミーティングを行ったりといった対応をします。高いレベルでスコアを維持している社員に関しては、現状のままで問題ないと安心できます。
これまでは「なんとなく、病んでいるように見える」といった曖昧な判断しかできませんでしたが、数値に基づいてチェックできるようになったことは非常に大きな変化です。
定期的なチェックが突然の退職を防ぐ
もし社員のモチベーション低下や精神的なストレスなどに気づけなければ、突然「会社を辞めたいです」と告げられてしまう可能性も高いでしょう。しかし定期的にヘルスチェックを行うことで、退職を考えるような状態に陥るより前に、社員と前向きな話し合いの機会を持つことができます。
これは当社だけではなく、リモートワークを実施しているすべての企業で有効性が高いと感じます。質問項目やオペレーションさえ確立すれば、運用自体は非常に簡単です。もし、「社員から、モチベーションが下がったと相談されている」「顔を合わせなくなって社員の様子が見えにくくなった」とお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。当社でのヘルスチェックについて、さらに詳しくお伝えいたします。